男子と女子の点数を比較することの無意味さ

まず大前提として、男子シングルと女子シングルは別種目なので、得点を単純に比べることに意味はありません。男子と女子では、体のつくり、体力、筋力など異なるため、それぞれの枠内で評価が行われます。apple to orangeで比較するのは無意味です。あの程度の高さのルッツなら男子だとそんな高く評価されない、というのはまさにa2oで、男子の方が筋力体力ともに勝ってるから当たり前だろう、ですね。技術レベルが同程度であれば、筋力が強い方が有利です。陸上などで、こんなタイム男子なら平凡だね、といったところで、アホかで終わりですよね。

また、女子の方が飛べるジャンプの数がフリーでは一つ少なく、難易度も通常低くなるため、PCSに掛ける係数がそれにあわせて小さくなります。フリーでは男子2x、女子1.6x、ショートはその半分ですね。これはTESとPCSがおよそ同程度になるよう調節するためです。

このように、男子と女子では評価軸やスケールが異なるため単純比較はできません。女子選手は女子シングルという種目で出場しており、女子として優れたexcutionが出来ればそれに応じた評価がなされます。結果として男子を凌駕する点数が生まれることもありましょうが、別システムなので、それが何か?です。気持ちとして気持ち悪いと感じるとこがあったとしても、それは無理解から生まれる誤解なので、システムを変更すべき合理的理由とはなり得ません。