ブログ訪問:読書メモ/情報整理・考察メモ「フィギュアスケート世界選手権2013: 採点方式・ジャッジの問題点、キム・ヨナの得点の検証」

さて、黒猫さんとこは通常運転すぎてあまり取り上げることがないので、もう少しまともに「論考」してるようなのはないかな、と思ってタグで見つけた http://amzn1.blog102.fc2.com/blog-entry-62.html について。

良いところ

まず、良い所からいうと、章立て、デザイン、文体、色分けなどがしっかりしてて、読みやすいです。画像ベタベタなところで目が腐ったあとには、特に。数字なども具体的に出してますしね。

主張としては、ショートに比べてフリーのGOE/PCSが異常に高すぎる、PCS10点満点は暴挙だ、という点。ですが、やはり結論が「ロビー活動」「働きかけ」「プレッシャー」となってしまってるのが残念なところ。そこの飛躍をもうちょっと埋められないものなのでしょうか。

「不自然」

「不自然」というのがやはりキーワードとして出てきます。ショートとフリーでは質は「同程度だった」のにも関わらず、フリーがバク上げされてる、と。まず、同程度だった、という評価はあくまで限定された視聴からの筆者の判断で、その前提でもって結果を断じることはできません。というか、さすがに同程度ってことはねぇだろう。フリーのほうが良かったと思うぞ。

「難度の低い構成」?

GOEがすべてプラス以上だから不自然とかいろいろ突っ込みどころはあるんだが、基礎点58.22をもって、「出場選手中4位という、難度の低い構成」っておいおい、、、充分難度高いだろ。浅田は3A、若い二人は+3Tを二つつけたからそれより高く出るけど、3Lz3Tいれて、回転不足なくトリプル各種いれてステップスピンともしっかりレベル取って、この構成を難度低いとかさすがに言えねぇだろ。

そりゃ理想的には+3T二本、五種トリプルいれて、後半につめこんで、とかでいくらでも「ぼくのかんがえたさいきょうのぷろぐらむ」は出来るし、そういうのに比べて、相対的に基礎点が低い、とは言えても、難度の低い簡単な構成とは決して言えない。

PCSで満点つけるのは、死刑宣告!

PCSに関して。これは正直あたしもちょっと高過ぎと感じるところもあるのだが、普通ショートより0.4程度高いぐらいなのに1.0も高いのはおかしいってのは、よく陥りがちな決め付け。あたしもこの前あっこのTR低過ぎじゃね、でやった。

十点満点つけるのは、

「「フィギュアスケート女子シングルは、競技として、もう発展しなくていい、発展するな」というメッセージ」

いやいやいやいや、どこの電波塔からそんなメッセージを受け取りましたか。アイスダンスなんて、終わっちゃってるよ、、、

あくまで0から10.0の範囲内での採点が求められていて、文言が手元にないんですが、非常に秀でてると判断されれば、満点が出てもおかしいことはない。出しにくいというのはあるでしょうけど、出たから死刑宣告ってどうよ。街の総菜屋のオバチャンがおでんの味見するとき、「あたしゃ満点は出さないの、そこで満足しちゃうとダメだからね」ってワイドショーでやってたけどw

結論は、いつものアレ

で、結局最後は、いつものロビーやらプレッシャーやらになってしまいます。ここがいっつも飛躍しちゃうんですよね。自分には70点程度にしか見えない、でもジャッジは90点出した。20点も高いのはカンコクガー、だと、「そう思うんならそうry」にしかならない。なんかそこをもうちょいうまく繋げて説得力を持たせられませんかね。って、ディベートみたく陰謀論の立場にたって考えたりしてw