なんちゃってフィギュアスケート講座 第1回

普段から twitter の #銀盤練習 タグで練習メモやらなにやらいろいろと書き散らかしてるんですが、練習のポイントや理論っぽいのもなどを少しまとまった文章として書き起こしてみようかと。あ、筆者はインストラクターとかそういうんじゃ全然なくて、ようやく初級レベルは脱したかなーぐらいの大人スケーターですんで、正確性の保証は全くありませんのであしからず。

一応対象としては、スケート教室や個人レッスンで習って片足滑走やクロス、ターンなどはそれなりにできるようになってきたけどいまいちぎこちなく安定しない、スピンやジャンプなどもさわりは教えてもらったけど、スピンはあんま回らないしジャンプは跨ぎジャンプの域を出ない、ぐらいの大人スケーターあるいは大学生1,2年生あたりを想定しています。。。というか、自分が大体そんな感じです。

スケーティング

「スケーティングが大事」。もう口をすっぱくして言われます。スケーティングを磨けばジャンプもきれいに飛べるようになる、と。

最初は、懐疑的、、とまではいきませんが、そーなのかー、ぐらいに受け止めていましたが、実際に練習を重ねるたびにその真意が徐々に分かってきます。ジャンプも結局スケーティングの一要素に過ぎないんですね。逆に言うと、スケーティングがろくにできていないうちにジャンプなど無理やりやっても、あんまり意味がない。まずは土台作りがじゅーよー。

「スケーティングとは」というテーマはあまりに奥が深すぎて私には語りきれないので、ここでは「体勢とエッジをコントロールし、安定した姿勢で滑走する」、と定義しておきます。ではそれを磨くにはどうしたらいいか。私は、

「数多く」繰り返す、というのがいいと思います。これらは外周でできますし、特に両足スネークは混んでる時でも安全にできます。

両足スネーク

へびのようにくねくねと。スキーだとウェーデルンかな。ストックはないけど。

スケーティングは、基本弧を描きます。イン、アウト、イン、アウトと交互にエッジを押していきます。両足スネークにはその要素が凝縮されてるんじゃないかと。

上体はまっすぐ正面を向きキープします。動かさない。動くのは腰から下だけ。両手も斜め前方に出して抑えたほうがバランスが取れます。右、左、右、左、とリズムに乗って。テンポもゆっくりー、から素早くまでどのテンポでも安定して動けるように。両足は揃えるべきですが、うまく揃わない場合は、まず片逆ハの時で左右交互にインを押すことから始めて、徐々に内側の足をアウトでくっつけるようにするとよいかと。

目線はまっすぐ、上体は動かさず正面をキープし、腰をちょい捻るような感じで膝をよく曲げ、エッジでぐいっ、ぐいっとリズミカルに押す。

ストローク

基本中の基本です。特に姿勢、フリーレッグの伸ばしが大事。上体はまっすぐ胸を張り背筋を伸ばし両腕は軽く開き氷を抑えるように。膝を柔らかく曲げフリーレッグは斜め後方にまっすぐ伸ばす。上手な人のストロークは、それだけでも充分美しいです。

T字の姿勢からインで後ろに押しそのまままっすぐ滑走する。エッジはフラットのつもりで構わない。インで押したあとそのまま斜め後方に足を伸ばし上げた姿勢をキープ。。。ってこれが結構大変。自分では上げてるつもりでも全然上がってない。ポイントは、まずしっかり膝を曲げてダウンすること。膝が突っ張ってるとフリーレッグも上がってくれない。その上で背筋とケツ筋をしめてしっかり持ち上げる。これは、もう、鍛錬ですw

最初はなかなかグラグラと安定しないしフリーレッグは伸びないし、、、だけど、膝が曲げられ腰に乗れるようになると段々安定してきます。精進です。

クロスロール

これもかなり重要。アウト滑走、クロスオーバー、スピンやジャンプの入りなどの要素を含有しています。上体は同じく正面をキープ。最初は腕を広げてバランスを取るのもいいですが、慣れてきたら腕を組んで上体に頼らず下半身だけで制御できるようになるとよいです。

まず深めのアウトに入り充分腰に乗ります。この時点でちゃんと腰というか足の付け根あたりでしっかり抑えて安定してなければなりません。不安な場合はアウトのスイングロールなどをしっかり。アウトに乗ったら、腰を捻るような形で逆の足をクロスさせ、アウトに置きます。押し足は最後まで押し切りつま先まで伸ばす形でキープ。

クロスさせる時にしっかり滑り足の膝を曲げること。これが突っ張ってるとクロス足が入りにくくなり不恰好に、また押しが不十分になり失速してしまう。

これらの3つは、練習メニューに数多く取り入れたいです。練習開始の足慣らしとして15分、終わりの整理運動として10分、また休憩後の再稼働の時に10分、など。他にもフォア・アウトのスイングや両手を高く上げてのスケーティング、セミサークル、円クロスなどいろいろありますが、まずはこの3つをしっかりやるのが効率的にもよいかと思います。